対談

人生の「目的」じゃなくて「手段」にすると、
仕事は楽しくなる。

取締役 / 佐藤 取締役 / 桒原

学生時代から数えると、もう20年以上の付き合いになる取締役の佐藤と桒原。
正反対だった2人の考える「D&Aの求める人物」とは。そして、「仕事」とは。
ざっくばらんにお話します。
もし、私たちという人間に興味を持ってもらえたらうれしいです。

「技術力」より「人間性」を重視する理由

佐藤:
そもそもですが「技術力」って、課題を発見した後に必要になるものなんです。発揮するには、まず課題を発見しないといけない。そこで必要になるのが「人間性」の部分。人の心を読めたり、求められていることを感じられたり。つまり、コミュニケーションがうまければ、課題を発見できるんです。あとは、「それをどうしようか」というところに技術であって。それは後からいくらでも身に付けられるんですよ。

桒原:
ところが、「人間性」は後からではなかなか身に付けられない。であれば、コミュニケーション能力の高い人を採用して後から専門的な技術を身に付けてもらえばいい、という考えです。教育に関しては自信があるんです。実績もありますしね。

佐藤:
大切なのは「そこに課題がある」と気づけるかどうか。ある外食チェーンの話ですが、それまで1時間かかっていたレジ閉めの作業が、システムを導入したところ10秒でできるようになったそうです。私はそれを聞いて「あー、やられた」と思った。これこそ、ぼくらがやるべきことだなって。きっと現場では1時間のレジ閉めが悩みの種になっていたんでしょうね。私たちはそんなクライアントの課題を想像しないといけない。課題に気づいて解決するという能力が、エンジニアリングの多くを占めていると思います。

桒原:
それは、技術を持っていたって解決できない。むしろ、なまじ技術だけ持っていても固定観念が邪魔をするというか。たくさん「気づける」ということは、それだけビジネスチャンスがあるということなんです。

佐藤:
未経験といっても、社会人としては何かしらの実績を持っているはずですし、その社会人経験の中で苦労したこと、解決してきたことがきっと役に立つんです。

桒原:
仕事だけでなくて、遊びも役立ちますよ(笑)

遊びの中に人間力を養うヒントがある。

佐藤:
桒原は遊び上手だよね(笑)

桒原:
30歳を越えても、遊びのことしか考えてなかったですね。今も、「自分が楽しむためにどういう状態になっているのがベストか」ということを常に考えますよね。準備するとか、相手を楽しませるとか、ホントにたくさん。真剣に遊んでいれば、遊びの中に仕事をスムーズにするヒントってあるもんです。ま、ぼくが言うのは恐縮ですが(笑)

佐藤:
クライアントとも、あまり壁をつくらないほうがうまくいきますしね。ビジネスだってお互い割り切っていると逆にトラブルになりやすいですし、フランクな関係づくりができれば、たとえトラブルが起きたとしても大目に見てもらえることもあったりします。

桒原:
遊んできたことを、大きな声で自慢できるわけではないんですけどね。だけど、楽しそうにやっている人には、やはり人が寄ってくるものです。

佐藤:
仕事を「目的」にしたら、逆に仕事が面白くなくなってしまう。仕事は「手段」くらいに考えていると、うまくいったりしますよね。

学生時代の友だち。真逆の人生だった2人が、
いま同じ方向を向いている。

佐藤:
実は、桒原とぼくは学生時代からの友だちでして。学校を卒業してからも、社会人サークルを一緒にやるなど交流はあったんです。そしてあるとき、仕事でとても人手に困ったことがあったんですが、「桒原しかいない」と思って、ぼくから誘わせてもらいました。

桒原:
毎日遊んでいたぼくですが、30歳を過ぎた頃にあることがきっかけで「このままではダメだ」と気づいたんです。そのときです。「自分を追い込んでみよう」と初めて奮起したのは。佐藤とはプライベートでは付き合っていましたが、まさか一緒に仕事をするなんて思ってもみませんでしたよ。

佐藤:
桒原を誘ったのは、とにかく「話がうまかった」から。正直、技術的な能力がどのくらいあるのかは、まったくわかっていませんでした(笑)。でも「クライアントとうまくやりとりできる」ということは確実に感じていた。ぼくは社会人10年目まで、けっこう苦労していましたし、1カ月休みがない、ということも経験してきました。だからですかね。「彼なら大丈夫」と、直感でわかったんです。

桒原:
そのとき、ぼくは遊んでいました。すみません(笑)

佐藤:
ぼくは器用なほうではないかもしれなくて、「仕事は手段のひとつである」ということを10年かかって理解したという感じで。実は、2008年に亡くなってしまった先代の社長が桒原以上に豪快に人生を楽しんでいる人で。憧れていましたし、そこで人生における遊びの重要性をあらためて感じたんです。

桒原:
逆に、ぼくはD&Aに入社してからまじめにやろうと奮起したので、仕事においては真逆でしたね、ぼくたち(笑)。そんな二人が、今は同じ方向を向いている。不思議ですよね。今はまず、この会社の規模と扱うジャンル、業界を拡げたいというのがぼくたちの想いです。

佐藤:
だからこそ、人が必要ですし、育てないといけない。それでも、ぼくが10年苦しんだことは、けっして社員のみんなには味わってほしくない。苦労した分だけ、きちんとわかるまで教えることが自分のミッションだと思っています。

桒原:
ぼくは、「遊びの中に仕事のヒントがあるよ」ということをきちんと教えられますよ(笑)

佐藤:
いずれにしても、「手段」だと考えれば仕事は楽しいものだ、ということを感じられる会社でありたいと思っていますし、「感じてもらえる」というものすごく大きな自信があります!

佐藤&桒原:
経験・未経験は関係ない。ぼくたちと一緒に思いっきり、「夢」と「冒険」を楽しんでみませんか。